November 09, 2014

【BOOK】木村緑『ひとり料理 これだけあれば』

 『ロカの定食』『ロカの弁当』でおなじみ、ROOMCAFEロカの店主・木村緑さんの新著『ひとり料理 これだけあれば』(京阪神エルマガジン社)がでました。
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 味はもちろん、栄養、見た目もの美しさと、バランスのよい多彩なおかず作りのレシピとして、当店料理書コーナーの定番書籍である『ロカの定食』と『ロカの弁当』。
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 その著者であるROOMCAFEの店主・木村緑さんの今回のテーマは、「ひとり料理」。
 木村さんが「もうすぐ独り立ちする息子に手渡せるような本を」と思いついたという企画だけあって、本当にまったく料理をしないひと、料理の右も左もわからない初心者のための料理本になっています。
 健康的でおいしいものを毎日食べて暮らしたいとたくさんのひとが思っているはずですが、一人暮らしにとって自炊のハードルは案外高いものです。仕事が忙しくて時間がなかったり、住んでいる部屋のキッチンが狭くて使い勝手が悪かったり、せっかくチャレンジしてみてもひとり分だと材料を余らせてしまったり、なんだかんだと買い揃えるとで意外と高くついてしまったり、レシピに書かれている細かい手順をふんでいくと時間ばかりかかって、いざ食べるときには疲れてしまったり。
本書『ひとり料理 これだけあれば』は、そんな料理から遠ざかってしまう単身者ならではの原因を、きっと解消してくれます。
 まず最低限必要な包丁から保存容器までの道具と、基本的な調味料のマンガをつかっての解説から、ひとり料理ははじまります。
 レシピ集では、玉ねぎ、キャベツ、大根、じゃがいも、にんじん、基本の5野菜をとことん活用して献立を組み立てることで、同じ食材が続いてしまったり、反対にいろいろ買ったものの使いきれなかったりといった、ひとり料理いちばんの問題を解決してくれます。少ない道具と基本の調味料、常備野菜を使いまわすことで、ひとり暮らしでも変化に富んだ快適な自炊生活が実践できます。
 肝心のレシピでは、まるでよしながふみ『きのう何食べた?』の料理シーンのように、手順ごとにコマ割りの写真をつかって紹介してくれ、はじめての作業を文章から想像しておこなうようなことはなく、ただ見たとおりに素直に作っていけばいいのです。たとえ今は料理をしなくても、料理マンガや食マンガになじみのある世代にとっては、本書は内容はもちろん、編集方法もふくめて画期的な料理書だと思います。
 コンパクトな台所でも邪魔にならないサイズ、防水カバー付き、ひとり料理の道しるべとして、新生活の必携の書です。




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